柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

九工大のチームがRoboCup@Homeで二年連続の優勝を成し遂げました!

速報です!

田向准教授率いる九工大の学生チーム「Hibikino-Musashi@Home」が、RoboCup@Home DSPLリーグで二年連続の優勝を成し遂げました!

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さらに、番外編のP&G Challengeでも優勝しました!

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Hibikino-Musashi@Homeの皆さん、おめでとう!

2015年に第1回HSR開発コミュニティ九工大(柴田・田向)グループが採択され、それまでに蓄積されていたHibikino-Musashi@Homeチームの人材と技術が、HSRという標準機を活用して大きく花開いた、ということで私も非常に嬉しいです! 皆さんは私の、そして九工大の誇りです! 

 

ROBOMECH2018を終えて

6月2日~5日に、北九州コンベンションゾーンで開催したROBOMECH2018を無事に閉会することができました。 最終的には、ROBOMECH2018は、下記のように非常に特徴のある講演会となりました。

  • 1,960名の参加登録がありました。2015年京都開催時の1,971人についで、史上2位の規模で参加をしていただくことができました。6月2日~3日は、市民向け企画やワークショップ・チュートリアルセミナーを無料公開しましたし、さらに機器展示をしていただいた方も多数おられるので、実際にはさらに多くのご参加をいただきました。

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    講演件数1,313件も1位の京都に肉薄する史上2位となります。

  • 合計11件ものチュートリアル/ワークショップ/セミナーが開催され、400名近い方にご参加いただいたようで、大変盛況でした。
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  • 49社55ブースもの機器展示/カタログ展示がなされました。
  • ROBOMECH史上初の外国人講師による特別講演は、用意した700席が埋まり立ち見が出る盛況でした。

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  • ROBOMECH史上初で保育施設を用意し、実際に利用がありました。お子様は大変楽しそうだったとのことです。

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  • 2014年以来、久しぶりに市民企画を、しかも2件開催しました。
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  • 30周年記念特別行事が開催されました。

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また今回ご参加者には、下記を感じていただけたとすれば更なる喜びです。

思い起こせば、2015年暮れに北九州開催の提案を行ってから2年半をかけたプロジェクトでした。私が経験不足であり、またときにボトルネックにもなりましたが、石井先生、高嶋先生、松丸先生、田中先生、木口先生、をはじめ、多数の実行委員・PC委員の先生方の献身と、北九州MICEチームの力強いサポート、また日本機械学会ロボメカ部門のバックアップの元、無事に講演会を閉会することができました。

関係各位の皆様、またご参加いただいた皆様に、改めて心より御礼申し上げます。

 

なお、次回のROBOMECH2019は広島で開催されます。こちらにも是非ご参加ください。 

 

 

 

介護ロボティクスの分野でアイデア→プロトタイピング→実証評価のループを早く回したい(2)

 

 

介護ロボティクスの分野でアイデア→プロトタイピング→実証評価のループを早く回したい(1)

からすっかり間が空いてすみません。(^^;

 

1日目は(株)さわやか倶楽部から、石本取締役運営部部長を初め、介護職員、理学療法士、施設管理者など、合計7名に参加していただき、アイデアソンを開催しました。

 

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各チームからのプレゼンテーションの後、最終的に全員で投票して4つまでアイデアを絞りました。

 

2日目に、HEBIロボットモジュールを使って、アイデアの具現化を進めました。制御はMatlabから。チームによってはKinectなどMatlabから制御可能なデバイスを組み合わせました。各チームとも、九工大北九大、西工大、北九州高専の混成チームであり、外国人も半数程度、ロボティクス未学習者多数のなか、本当によく頑張りました。
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3日目は4チームがプレゼンテーションを行い、(株)さわやか倶楽部から、石本取締役運営部部長以下3名の審査委員会により厳正な審査が行われました。その結果、Team SarakuraのFood Feeding Robot が優勝をしました。


このロボットは、Kinectで模擬高齢者の顔を認識し、ケーキを一切れ取り、口元にもっていき、高齢者が「食べたよ」と腕につけた筋電位センサ(myo Armband)で合図をしたら、次のケーキを取りに行く、という機能を持つものです。実際にケーキは取れませんでしたが、わずか1日で、ロボットアームを組み立てるところから始めて、ここまで完成したデモを見せてくれました。

 

最後に表彰式を行い、HEBI RoboticsのCEOであり、カーネギーメロン大学の教授であるHowie Choset先生のサイン入りクリスタルがTeam Sarakuraに贈られました。

 

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九工大の戦略的研究ユニット、スマートライフケア社会創造ユニットでは、2016年度は先進的介護に関するアイデアソン、2017年度は今回紹介したように、介護ロボットに関して、アイデアソンだけでなく、ラピッドプロトタイピングまで行うことができました。今年度はいよいよ、プロトタイプの性能評価まで到達する予定です!

 

最後に、この取り組みを縁の下で支えていただいた我妻先生に改めてお礼を申し上げます。

ロボット産業マッチングフェアで3日間展示を行いました

この6月13日~15日にかけて、西日本総合展示場新館で、ロボット産業マッチングフェアが西日本製造技術イノベーション2018の企画の一つとして開催され、柴田研からもHAFY2台を投入して展示を実施しました。先週ここでROBOMECH2018を開催してまして、なんだかずっと小倉にいる気がします (^^;

 

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無事に3日間の展示を完遂し、多くの方にご来訪いただくことができました。

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また、知る限りではTVではKBC, RKBにも大きく取り上げていただき、新聞も3社掲載していただくことができました。特にKBCシリタカ!の重信記者には、開催前から電話取材をしていただき、シリタカ!では研究や開発の意義が良く伝わるような見事なミニ特集を報道していただくことができました。

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                    取材終了後、重信記者を囲んで

柴田研の展示にご来訪いただいた全ての方々、また取材・報道に関わられたすべての方々に、御礼を申し上げます。

 

ところで今回、介護分野に限らず、人手不足の問題で多くの方から相談を受けました。特に中小企業でこの問題は切実だと思いますが、介護分野と同様で、多様でありマーケットサイズも恐らく小さいために、システムインテグレータ業者も手が出しにくいニーズが多い印象でした。この問題を一体どうしたら少しでも解決できるのか…。私自身が新たな課題に取り組む余裕はほとんどないのですが、行政に情報を伝え、また可能な知恵を提供することはしていきたいと思います。

 

今回、昨年の国際ロボット展の展示内容に加えて、全く新しいデモも追加して、しかも2台の双腕ロボットで3日間の展示を成功裏に行うことができたのは、柴田研の優秀な学生たちと、スタッフのおかげです。このような学生やスタッフに恵まれて、本当に感謝していますし、誇りに思います。

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着衣介助ロボットHAFYは、年度内にまた大きく進歩する予定です。柴田研の担当チームで頑張っていきますので、どうぞご期待ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡県青少年科学館の「福岡のサイエンスマンたち」コーナー

福岡県で科学館を検索すると、3か所が見つかります。

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久留米に福岡県青少年科学館というのがあるのですが、そこがこの4月にリニューアルオープンしました。

ホームページはシンプルなのですが、中身は大変充実していました。

3Fにあるロボット・科学技術コーナーでは、「サイエンスマン」の一人として、私のパネルや着衣介助ロボの動画が展示をされています。

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撮影時にデモを手伝ってくれたJoshi君や鳴海君に改めて感謝です。パネルや動画が、少しでも子供たちに良い影響を与えてくれればと思います。

 

北九州市立の児童文化科学館、プラネタリウムはなかなか素晴らしいのだけれど、その他のコンテンツが恐ろしく古く、調整中のものも多いので、さすがにリニューアルして欲しいなぁ。