今年も稲盛財団から,稲盛財団助成金助成式および盛和スカラーズソサエティ総会のご案内をいただきました.研究者としてまだ駆け出しと言っても良い時期に,使途の制限が少ない助成金をいただけたのは大変有難かった.そして何よりも,素晴らしい式場で稲盛会長から直接贈呈書を手渡しいただき,心のこもった微笑みと温かく柔らかい手で握手をしていただいたときの感激は忘れることができない思い出です.
稲盛財団助成金を助成されると,自動的に盛和スカラーズソサエティ(3S)の会員になります.3Sの総会、研究発表会、懇親会、会報などの活動を通じて、分野を超えての会員相互の交流を図る機会を提供してくれるのです.京都賞授賞式の招待状も毎年いただきます.私はそれらの機会を十分に活用しているとは言えず,これは大変残念なことだと,昨年痛感させられました.
稲盛会長は今でも,一人一人の助成対象者(毎年50人程度いるのです!)に,以前と変わらぬ心のこもった微笑みと握手をされていて,会員席から見ているだけでも大変感激しました.助成対象者の喜びはなおさらだったでしょう.総会では,大阪大学小林傅司先生の招待講演を拝聴することができ,また総会後や懇親会時にご挨拶をさせていただくことができいました.また,懇親会では妻の同伴をご許可いただき,稲盛会長は私たち夫婦とも大変気さくに話をしていただきました.また,他の3S会員とも異分野交流することができました.
この写真は3S助成式・総会・懇親会に出席した時に,稲盛財団によって撮影されたもので,ご厚意によりいただいたもので,公開許可もいただいたものです.
京都からだいぶ離れてしまいましたが,稲盛会長が用意してくださった3Sという仕組みはぜひ活用させていただかなくては,と思います.またいつか,助成式で助成対象者をお祝いしつつ,自分も初心に返る大切な機会にしたいと思っています.