柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

内定が決まった学生に,(過度な)課題を(2月までは)出さないで下さい!!!

中央大学の梅田先生から掲題のポストがSNSにありました.全く同意しますし,公開設定をされていますので,ここにシェアさせていただきます*1

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企業関係の皆様にお願いです!
内定が決まった学生に,(過度な)課題を(2月までは)出さないで下さい!!!
文系のことは良く分かりませんが,理工系の学生は,卒業前に修論なり卒論なりに全力で取り組みます(少なくとも教員としては取り組ませているつもりです).それが,(頑張った)彼ら彼女らをまぎれもなく大きく成長させてくれます.それなのに,内定先から(過度な)課題を出されていると,勿論学生にとってはそれは大学のことよりも大切なので,そちらを頑張ってしまい,修論・卒論がおろそかになってしまって,結果的に折角の大きな成長のチャンスを奪ってしまうことになります...
我々教員としては,学生を採用頂いて,大変ありがたく思っており,だからこそそういうお願いもなかなか直接的にはできないのですが(学生も絶対やめてくれと言います),どうか皆様からもそういうことを会社の人事担当にお伝え頂けると幸いです.修論・卒論を精一杯頑張って成長して我が社に入って来い,と内定学生に言って頂けると幸いです.
よろしくお願いいたします!!
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日本の就職活動は,学生にとっても企業にとっても決して合理的ではないと思います.
本来なら,修論なり卒論なりに全力投球した学問に溢れる2年や1年であるべきです.
企業が高い理念を持ち,入社希望者を見る「目」を持ち,新卒であろうがなかろうが採用すれば良いだけだと思うので,ようするに入社希望者を見る「目」に自信がないか,そのプロセスを面倒だと思っているのではないか,とさえ疑念をもってしまいます.その割には,多くの企業の選考プロセスは,相当面倒なことをしているように,私には見えるのですが...

 

*1:一部文字色を赤くしたのは私です.