柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

スマートライフケア共創工房と介護福祉士へのIT教育

スマートライフケア社会創造のためには、ITにも取り組まねばなりません。
私は当時NAISTの学生たちやパーキンソン病友の会奈良支部の有志の方々、また畿央大学市立奈良病院の先生方の協力を得て、2010年頃から情報通信技術(ICT)により医療と患者をつなぐ仕組みの開発と実証実験に取り組んできました。

www.kio.ac.jp

しかし、早すぎた取り組みは当時、連携してくれる企業も現れませんでした。

その後私は、2017年に自民党IT戦略特命委員会が発行したデジタル・ニッポン2017にて、介護情報処理士を提案しました。

f:id:tshibata:20210321094146p:plain

関連して、文科省enPiT-Pro事業で、介護IoT演習を担当しています。

しかし、興味を持ってくれる介護福祉士はいるものの、実際に授業料を支払って、プログラミングなどの演習に参加する時間を取ってくれる人が増えないのが現状です。

 

そこで新たに、九工大「スマートライフケア社会創造」戦略ユニットのメンバーであり、文科省「アクティブシニアIoT」事業(今年度終了)の代表研究者の一人である井上創造教授は、福祉用具貸与企業の地元所長とタッグを組んで、合同会社AUTOCAREを立ち上げ、スマートフォンを用いた行動認識アプリを普及させるためにも、「介護ITインストラクター制度」をつくり、「介護IT部」を通じてプログラミングでなくまずはITリテラシー教育を行っています。そして、全国に介護ITインストラクターを増やしつつあります。


スマートライフケア共創工房では、上記、行動認識アプリや介護ITインストラクター制度も紹介しています。下記画像をクリックすると、動画に飛びます。

f:id:tshibata:20210321095700p:plain


AUTOCAREではプレスリリースも打っています。
介護ITインストラクター制度

prtimes.jp

 

介護情報処理士に関する取り組みも、しつこく考え行動していきたいと思います。