柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

住民による住民のためのまちづくり

今日は、「こども庁」創設に向けた、政府の作業部会のニュースがありました。


加藤官房長官がおっしゃったように、「少子化に歯止めがかからない、児童虐待・重大ないじめなど深刻な問題が増加しており、こどもの命・安全守る施策を強化していかねばならない」のですが、私はそもそもまちづくりも改善の余地が大いにあると感じています。

共働き世帯やシングルマザーが増加する中、各世帯で子育てにかけられる時間や質が低下するのはやむを得ないところがあります。保育所も一般に待機せねばならず、学童保育も一般に部活や塾のようなことはしてくれません。

一方、2007年から国連定義の超高齢社会である日本において、老々介護世帯や高齢独居世帯の増加、それに伴う家族による暴力事件や孤独死の増加も大きな社会的問題です。

 

こういう深刻な状況を打開するには、行政に頼るだけでなく、住民による住民のためのまちづくりが解決の鍵であると思います。現代社会では、世帯間の交流がひどく減ってきていると感じています。悪いことにコロナもそれを加速させました。今こそ皆がより良いコミュニティの在り方について考え行動する必要があると思います。勿論、ビジネスの力も活用できるものは活用したほうが良いと思います。

 

私は、神戸市にある「はっぴーの家ろっけん」は一つの良い施設のモデルを提示してくれていると思います。

 

地域には、まちづくり協議会、自治会(町内会)、社会福祉協議会をはじめ、さまざな組織があります。北九州市の関連ページはこちら。皆さん、それらの組織の存在、機能をご存知ですか? また自治会(町内会)には参加されていますか? 

現代人はとても忙しいですが、ぜひ、皆さんによる皆さんのための、より良いまちづくり、について、少しでも考える時間、行動する時間を増やしていくことをお勧めします。