柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

介護ベッド及び介護ベッド用手すり/柵の製品事故件数年次推移

NITEの注意喚起リーフレット

 

に、「介護ベッドの事故に注意しましょう」という項目が追加されました。
下記図を見ると、ここ6年の平均は約5件です。

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介護ベッド及び介護ベッド用手すり/柵の製品事故件数年次推移

この数字の内訳(死亡、それ以外など)を知りたくて調べてみましたが、なかなか見つからない。ようやく見つけたのが、消費者庁の情報です。
介護ベッドと柵や手すりとの間に首などが挟まれる事故に注意 (caa.go.jp)

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死亡事故は、ここ6年で、4, 3, 4, 3, 3, 2件。死亡と事故を合わせると、7, 5, 5, 5, 6, 3件ということで、NITEの数字と合わないのですよね。

まあ、傾向をとらえるだけなら、細かいことは言う必要はないのですが、本件に限らず一般論として、オープンデータと、それにどういう関数を適用して得られた図か、ということが明記されているのが理想的だなぁ、と改めて思いました。

 

脱線しますが、国会で議員の皆さんがやっている論戦も同じで、国などが管理するどのデータセットに対して、どういう関数や論理を適用して得られた図や提案か、ということを明示すれば、議論がもう少し正確にできると思います。それらのデータセットのオープン化を進め、国民がそれらの関数や論理を適用して、議員が用いている図や論理の妥当性を検証できるようになると、もっと健全だと思います。