柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

3Dプリンタで自助具を作るイベント実施しました

うっかり4か月以上ブログを書き忘れていましたが、2022年1月9日(日)に、九工大学生プロジェクト「すぐ創る課」3Dプリンタで自助具をつくる」を開催しました。北九州学術研究都市の20周年記念プレイベントでもありました。

作業療法士であり、一般社団法人ICTリハビリテーション研究会代表理事林園子先生を講師に迎え、無料の講演会・併設デモ展示およびワークショップを実施しました。

林先生のご講演では、3Dプリンタで誰でも簡単に自助具を印刷できる時代が到来していること、またマテリアルもどんどん進化してきていることをご紹介いただきました。

講演会は北九州学術研究都市のイベントホールで開催。広いロビーを使って、林先生、柴田研、すぐ創る課、Hibikino-Musashi@Homeから様々な静態展示、動態展示も行い、参加者から大変好評で、感動や激励のお言葉を多数いただきました。

 

その後、スマートライフケア共創工房でワークショップ(自助具づくりとハンズオン体験会)を実施しました。ひびきの校区の自治会まちづくり協議会および市民センター、また一般社団法人先天性ミオパチーの会NPO法人にこり、一般社団法人在宅看護センター北九州からご参加いただき、さらに一般から技術者や看護師の方などにも参加していただきました。ワークショップでは、FabLab品川が無料の自助具データを公開していることや、ユーザーの手のサイズ感などに合わせたパラメータ変更可能な自助具モデルもあることを教えていただきました。その後、無料で誰でも簡単に3Dモデルを設計できるTinkerCADの実習が行われました。最後に、今後どんな自助具を作ってみたいか、各人に自由にアイデアを練ってもらい、発表をしていただきました。各人それぞれの視点のユニークなアイデアを共有していただきました。

ワークショップ参加者全員との記念写真

その後、参加者の中には、自分で作成した3Dモデルを持ち込んでこられた方や、ご自身で3Dプリンタを購入された方がおられます。今回のイベントをきっかけに、このような具体的な活動が町中に広がるといいな、と思っています。

林先生、講演やワークショップの参加者の皆様、その他本イベントに関わったすべての方に、改めて御礼申し上げます。