柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

スマートウォッチによるストレス推定はよく実態を反映している

スマートデバイスを用いて、パーキンソン病患者のウェアリングオフ予測をする研究は少しずつ進んでいます。

つい最近も、1時間先のウェアリングオフ発生が7~8割の精度で予測できたという報告を国際学会で行いました。

Victorino, Shibata, et al. (2022) Proc. Int. Conf. on Activity & Behavior Computing (ABC), London (proceedings will be published later).


これまで研究に使ってきたスマートウォッチは、Garmin社のvivosmart4です。

ストレス推定はHRV (Heart Rate Variability; 心拍変動) に基づいています。HRVについては、こちらが参考になります。Garmin社のストレス推定についてはこちらが参考になるでしょう。

 

少なくともGarmin社のストレス推定はよく実態を反映していると思うので、ぜひ皆さんも試されると良いと思います。例えば、下記は私のデータですが、深夜になかなかストレスが下がらないのは、夜食やお酒のせいであることが多いです。起床後はストレスが上昇しますが、午前11時~11時半ぐらいのところでストレスが下がっています(ストレス値が25以下だと青色表示)。実はこの時、新しい研究に関する調査や整理を行っていたのです。私の場合、研究に集中してゾーンに入っているようなときは、このようにストレス低下として推定されることが多いです。

ある日のストレス推定値

私は vivosmart4を自分や学生で1年以上試してから、納得の上で研究に活用しました。

皆さんもぜひストレス関連指標を毎日観察してみると、いろいろ自分のことが分かると思いますよ!