先日、FUJI(株)の介護ロボットであり、移乗、移動、排泄、入浴介助に役立つHugを2台も在宅介護に活用されているという茨城県のA様(仮)のお宅を訪問しました。Hugは販売好調で、その約半数が在宅利用されているとは聞いていましたが、一戸で2台持ちとは、まずお宅が大きいのであろうと推測。その通りでした。しかし、期待以上に積極的にHugをご活用されておられました。
ご主人は5年程度前から、大腿部や手指の筋肉が萎縮し筋力が低下する難病に罹患され、昨年から車椅子が必要になられたとのことです。そこで、ご家族とHugと協同して生活をされておられるとのこと。
まずリビングの椅子から寝室への移動。普段リビングで座っているリクライニングチェアから Hugへの移乗は、ご家族がHugをチェアの前にセットし、あとはご主人がご自身でHugに上体や下肢を預けます。あとはご家族がHugのスイッチを操作し、移乗完了。次に近くにセットした電動車いすへ移乗。そのままご主人ご自身で操作して寝室へ。

寝室では、待機しているHugに車いすから移乗。さらにHugから電動ベッドへ。ご主人は可能な作業は自分で行い、ベッドの昇降操作も自ら。

この青い Hug は防水型なので、入浴介助に用いることができますが、A様のお宅では、風呂場をリフォームして、浴槽への入浴も可能にされておられました。まず機械浴用のチェア(写真左端のピンクの椅子)にHugから移乗します。その後、シャワーの前に移動すると(写真中央)、ご主人が自分でできる洗浄はご自身で行うとのこと。浴槽に浸かりたい場合は、このチェアが浴槽と横づけで合体し、チェアを浴槽中央にスライドさせた後、電動で昇降が可能なものでした(写真右端)。青いHugは現状、脱衣と着衣の場面で活躍。

上記のすべての作業がご家族とご主人が協調してスムーズに行われていました。さらに驚いたのは、Hugを国内外の家族旅行に持っていったご経験があるのだそうです。Hugはコンパクトで軽量なので、女性でも車への積み込み作業が容易。旅行のお供に! ご家族は、Hugはご主人になくてはならない介護ロボットだと仰っていました。
これまで施設での活用事例は見学したことがありましたが、在宅介護での活用を拝見するのは初めてでした。そのほか、障がいをもって分かった、ホテルのトイレの課題など、様々なご意見を伺いました。この度は貴重な見学と意見交換の機会を頂戴し、A様とご家族に心より御礼申し上げます。
移乗、入浴、排泄、更衣など、介護の現場は施設でも在宅でも、力仕事と腰部負担の連続。でも日本には心強い介護ロボットがたくさんあります。ぜひ購入やレンタルをして活用をしていただきたいです。また、以前、異なる特徴を持つ3種類の装着型や非装着型の腰部負担軽減ロボット(JTEKT社 J-PAS fleairy,FUJI社 Hug、マッスル社 SASUKE)を集めて、国際福祉機器展(H.C.R.)2023 でセミナーを行いました。
今年の国際福祉機器展(H.C.R.)2025では、これら3社が合同で同じブースで出展されるそうです。私も10月8日と9日にはブースでお話をします。8日には出展社プレゼンテーションにも登壇予定です。ぜひ H.C.R.2025で介護に関わる方にたくさんお会いできることを楽しみにしています。