先日、RKB毎日放送「発掘ゼミ」で柴田研の研究内容が特集されました。
今回は、よくメディアに取り上げていただける着衣介助ロボットシステムHAFY(上記写真4枚のうち左下)だけでなく、人工筋肉を用いて主にパーキンソン病患者のすくみ足防止を目標に研究を進めているUPS-PD(上記写真4枚のうち右下)もお披露目することができました。
このUPS-PDは広島大学の栗田雄一先生が開発されたUPSをベースに、パーキンソン病患者のすくみ足予防を主目的に開発したもので、栗田先生の他、被験者実験に際しては産業医科大学の白石純一郎先生にご協力をいただいています。
取材の日は、私は不在だったのですが、学生やスタッフがしっかり頑張ってくれました。そして、「ゼミ生」の黒田りささんの機知に富んだ進行のおかげもあって、大変良いメッセージを発信できたと思います。途中に挿入された、UPS-PDを装着した黒田さんがモデルウォークをするシーンも、下記、まとめの言葉に向けて大事なシーンでした。
番組の最後に「授業終了です」として黒田さんが述べたまとめの言葉は、要約すると下記のようでした。
誰しもに待ち受ける高齢化は、「できなくなる」という不安要素が大きいが、科学技術はただサポートするだけのものではなく、利用する人を楽しい気持ちにすることもできる。
私もついつい障がいの支援技術開発ばかりに気が行ってしまいがちです。Assist-As-Neededという観点はずっと重要視してきました。被験者実験をするとき、実験が良好にいったとき、被験者の多くは喜んでくださいます。しかし、「利用者を楽しい気持ちにする」という、いわば福祉の原点を、シンプルに、そして強く意識していこうと思います。