28日の午後に、福岡市科学館で「AIって何だろう」という演題で特別講演を行いました。
対象は小学校4年生からシニアまでいらっしゃるなかで、どういう内容にするか悩んだのですが、どうしてAIブームになったのか、深層学習によるパターン認識や深層強化学習の何がすごいのか、伝えてみる試みをしました。
途中、ホームサービスロボットの国内外の大会で常勝軍団である、九工大のHibikino-Musashi@Homeによる、お片付けデモや、歩行する人の追跡デモを行い、子どもたちも実際に追跡デモに参加してもらいました。
お片付けデモは、昨年までに比べ速度も正確さも向上していて目を見張るものがありました。追跡デモは、子どもたちは楽しんでくれていましたが、今年に本ロボット学会誌に論文が採録決定されたものですが、論文では仮定していない観客がいる状況の中では課題も明確になりました。
また、歩行リズムに合わせてアシストを行う(株)ATOUNのパワードウェアHIMICO(プロトタイプ)も、義父にモデルになってもらいデモを行いました。装着している時から子供たちが群がり、その後もいろいろ質疑応答があり好評でした。
講演中は、いつでも質問してもらえるように、聴衆側にマイクを常設したところ、講演中にご活用いただけました。講演後も、多くの大人の方に囲まれ、活発な質疑応答が続きました。
全体的には聴衆の皆様には満足いただけたと思うのですが、AIとは何か、そもそも知能とは何かという点については、要点だけ伝えたつもりでも、「全然わからなかった」という意見も大人の方からいただきました。ということは、難しいと思ったお子さんも多かったでしょう。計算機の観点よりは、もっと現在の応用事例を列挙したほうが良かったかもしれないと反省しています。
最後になりましたが、ロボカップ@ホームジャパンカップで優勝後まもなく、ホームサービスロボットを4日間オープンラボやサイエンスホールで展示してくれた、Hibikino-Musashi@Home(HMA)の小野君、徳野君、内野君、水谷君、久保田君、また協力を快諾してくれたHMA主指導教員の田向先生に感謝を伝えたいと思います。本当にご苦労様でした!
また、ご参加いただいた方々、矢原館長を始めとする、科学館スタッフの方々にも御礼申し上げます。