柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

IEEE RO-MAN 2023 で基調講演を行いました

2023年8月31日に、IEEE RO-MAN 2023で基調講演を行いました。RO-MANはロボットと人間の双方向コミュニケーションに関する最先端の革新的な成果、最新の開発、将来の展望が発表され、議論される IEEE の国際会議です。私の講演は最終日、バンケットの翌朝ということで、参加者が少ないかもと思っていましたが、杞憂でした。演題は、"Designing Assistive Robots that Harness Physical Interaction between Humans and Robots”。60分の持ち時間で10分ぐらいは質疑応答に時間を残したかったのですが、ついスライドを用意しすぎ、また熱を帯びてしゃべってしまい、5分弱しか残せませんでした。それでも、非常に重要な質問を複数いただき、また講演が終わってからもたくさんの方々が集まってきてくれて、大変嬉しかったです。

基調講演の様子

講演後にさらに質問を受け、楽しく議論しました

柴田研からは博士後期課程の山﨑君が発表を行いました(採択率は6割程度)。演題は、"Realizing an Assist-As-Needed Robotic Dressing Support System through Analysis of Human Movements and Residual Abilities"。質疑応答も大変立派にこなしました。セッション終了後には、欧米の研究者たちが集まってきてくれて、情報交換をしました。

山﨑君の発表や質疑応答の様子

学生の発表後に集まってきてくれた研究者たちと

RO-MANは、1992年に日本ロボット学会(RSJ)が主催して開始し、2016年からIEEEのConferenceに昇格しました。今年で32周年と歴史がある、RSJにとっても重要な会議です。副会長の木口先生もお越しになっておられ、RSJの賞の授与もされておられました。参加人数が現地だけでも過去最高の500名強、さらにオンラインで200名程度参加していたとのことで、現地は大変な盛り上がりでした。General ChairのChoi先生を始め、多数の実行委員会や現地学生さんたちのご尽力に心から御礼申し上げます。私の講演の司会を務めてくださったProgram Co-Chairの中臺先生にも、御礼申し上げます。また、パーキンソン病患者の歩行アシスト実験に協力してくれた学生たちにも感謝します。

なお、次回のRO-MANはロサンゼルス開催です。