柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

福岡市科学館企画展 "What's AI?"で特別講演します(12月28日)

12月19日から、福岡市科学館の企画展"What's AI?が始まります。

12月28日(月)の午後に、私が特別講演を担当します。

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特別講演

12月25日~27日には、Hibikino-Musashi@Homeもホームサービスロボット(注)の展示を行いますし、私の講演の際にもステージに来てもらいます。

(注)トヨタ自動車のHSRを使用します。


小学4年生以上をターゲットとして、楽しくAIを知り共生社会を考える機会にしたいと思っています。

ぜひ私やホームサービスロボットに会いに来てくださいね!

 

講演申し込みは下記リンクからどうぞ。コロナ対応のため、300席の半数の募集です。

 

「令和2年度 介護機器の導入に係る助成制度 一覧」必見です!

介護施設経営者などの皆さん、介護機器の導入に係る助成制度があることを知ってますか?

これまで、自治体任せで、ワンストップでこの助成制度にアクセスできるポータルサイトが存在していませんでした。私の住む北九州市のページを探しても、この助成事業やってなさそうなので市に尋ねたら、「県が担当しています」とのことでした。

ほんと、市民からしたらポータルサイトが無いと困るんですってば!

 

この度、下記サイトに、「令和2年度 介護機器の導入に係る助成制度 一覧」が追加されたので、介護機器、介護ロボット導入に興味のある方は、ぜひご覧になってください。

ちなみに、PDFへの直リンクはこちらです。

福岡県については、担当課に確認したところ、公募は8月31日に締め切っており、予定以上の応募があったとのことです。

 

なお、このホームページは、厚労省令和2年度事業「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」のページであり、委託先のNTTデータ経営研究所が運営しています。また、九工大北九州学術研究都市内で運営する、「スマートライフケア共創工房」は本事業におけるリビングラボ拠点です。

製品評価や実証実験の相談など、気軽にslc3lab [at] brain.kyutech.ac.jpください( [at] はアットマークに置換してください)。

 

パーキンソン病患者に役立ちそうなアプリ

10年ほど前にMedictomeというプロジェクトを進めていました。パーキンソン病患者向けに、タブレットやPC向けのアプリも開発し、パーキンソン病友の会奈良県支部の幹部の方々の協力もいただいていたのですが、当時のご高齢の方にはほとんど使っていただけませんでした。また、当時の厚労省の応援も得られませんでした。

MedictomeやiPosture(KinectWii Balance Boardをインテグレートした姿勢バランスリハビリシステム。その後YouBalanceと改名)については、5~6年前に夢ナビでも講演していました。

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少ないですが、関連文献情報を列挙します。招待講演も数多くお招きいただきましたが、割愛します。

それから10年ほどたって、スマホに慣れた高齢者も増えたのでしょう、いろいろとパーキンソン病患者向けのアプリが出てきています。どれくらい患者の方々が有効活用されているのか、ぜひ知りたいところです。

検索して1ページ目に出てきたものを列挙します。

AppleResearchKitを用いた、mPowerというのがあるようですが、まだ日本で入手できなさそうです。

 

11月11日は介護の日

一般社団法人 日本記念日協会によれば、日別でいちばん多いのは10月10日の55件。2番目に多いのが11月11日と8月8日の49件なんだそうです。


さて今日は介護の日でもあります。平成20年(2008年)に厚労省が制定しています。
しかし、ググってみても、新しい記事が出てこないですね、あまり時間かけてませんが。

 

今年はコロナのせいで、介護士の方々も大変なご苦労をされておられると思います。
介護施設入居者も春先から外部との接触を厳しく制限されておられる方が多いと思います。これを機に、せめて遠隔面談システムや遠隔診断システムの普及が加速してほしいと思います。しかし、遠隔面談システム(Zoomで十分)すらなかなか普及していないようなのですよね。。

 

来年はコロナは収束すると期待しています。しかし、ICTやロボットの導入はまだまだでしょう。来年は介護の日に、スマートライフケア共創工房で何か企画を考えてみたいと思います。

www.iot.kyutech.ac.jp

 

 

 

 

学研都市近くにもサルが出た ~画像認識技術のご紹介~

最近、猪、熊、猿が人間界に降りてくる話が多いなー、と他人事と思っていたら、学研都市のすぐ近くにも出たそうで、大学事務からも注意するよう連絡が回ってきました。

いろいろと要因がありそうですね。

 

ところで、新学術領域研究「個性創発脳」の柴田班では、世界初で自然環境におけるマカクザル(ニホンザル)のモーションを2次元画像から推定することが可能なDeepLabCutのモデルとそれに関するpreprintを8月に公開しています。

koseisouhatsu.jp

もともと科学者用に開発しましたが、人里との境界や、動物園でも、この技術は役立つかもしれません。

 

老人福祉施設に介護ロボットの情報を伝えるには

大学には最先端のテクノロジーがあります。また、介護ロボットやICTの製品も増えてきています。
しかし、それらの情報は未だに全国の老人福祉施設に伝わっていないようです。

情報を伝えるって本当に難しいですね。


介護ロボットなどの製品については、まず公益財団法人 テクノエイド協会の資料を見てください。
福祉用具・介護ロボットの開発と普及 2019

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目次

これがPDFとか冊子体でしか準備されていないので、電子カタログ化されると良いのに、と思います(厚労省には意見を伝えました)。

 

また、改めて厚労省の「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」も紹介します。地域相談窓口に気軽に相談してください。
なお、九工大の私が代表として運営している、スマートライフケア共創工房も、リビングラボ拠点の一つです。

 

このような情報を伝える先としては、下記があります。
公益社団法人 全国老人福祉施設協会

公益社団法人 全国老人保健施設協会

 

また、全国にある社会福祉協議会も、来年度からワンストップ窓口になるそうですから、このような情報もぜひ伝えないといけませんね。

 

令和2年度 URひと・まち・くらしシンポジウムの特別プログラムに出演中(10月26日17時まで無料配信中)

10月20日~26日(17時まで)にUR都市機構が主催する、令和2年度 URひと・まち・くらしシンポジウムが無料配信されており、その特別プログラムにパネラーとして出演しています。

東京大学大学院 出口先生の基調講演では、柏の葉アーバンデザインセンターやUDC(アーバンデザインセンター)イニシアチブのご紹介がありました。私は、介護イノベーションのジレンマを当事者も含めて共創して解こうという、スマートライフケア共創工房の紹介を手短にさせてもらいました。東先生は建築家の視点でこれからのまちづくりを論じられました。URの新居田理事からは、Open Smart URの取り組みや、Haasというコンセプトをご紹介いただきました。私自身、とても勉強になってよかったです。

 

無料ですので、ぜひ登録し都合の良いときにご視聴ください。