順天堂大学 医学部 乳腺腫瘍学講座の齊藤光江教授にお声がけをいただき,昨年はJASCCのオンラインワークショップで招待講演をさせていただきました.
今年は初めての取り組みということですが,MASCC2023と第8回JASCCが奈良コンベンションセンターで合同開催され,私はMASCC(国際がんサポーティブケア学会)で基調講演(プレナリー講演),そしてJASCC(がんサポーティブケア学会)で座長を務めさせていただきました.
MASCC2023でいただいたお題は"Overview of Robotics in Supportive Care"ということで,柴田研の着衣介助ロボットや歩行アシストロボットを紹介した後,日本では多様な介護ロボットが販売されていることを紹介しました.
講演後半は,がんサポーティブケアに有効と考えられるアニマルセラピーの課題を解決するロボットとして,セラピーロボットに焦点を当て,知能システムのPARO,SONYのaibo,GROOVE XのLOVOTを,それぞれの研究や社会実装の事例と共に紹介しました.
聴講者はほとんど海外の方で,日本には既に様々なロボットがあって,PAROが30か国で使われており,US, EU, UK, AU, SIN, HKでは医療機器として認証されていること,aiboやLOVOTも医療福祉分野への応用が取り組まれているということをご存じ無いようだったので,今回知っていただく大変良い機会になったと思います.
なお,今回の講演準備にあたり,産総研の柴田崇徳博士,SONYの御担当者,GROOVE Xの林社長にヒアリングを快諾していただき,詳しく内容を教えていただきました.改めて御礼申し上げます.
PARO,aibo,LOVOTの医療福祉事例については,下記リンクをご参考ください.