柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

介護施設で働くアバターロボットugoを見学してきました

皆さん,ugo(株)やそのアバターロボット製品をご存じですか?
※ugoの発音はユー・ゴーです.

私も昨年の日本ロボット学会学術講演会@東大の展示で見て知っていたのですが,なんと介護施設でugo Proを用いた実証実験をもう一年程度されているとのこと.

早速ugoさんに連絡をとって,介護施設ツクイ・サンシャイン横浜野毛)に見学に行ってきました.
※取り次いでいただいたRTの中川社長に御礼申し上げます.RTはugo製品も取り扱っておられます.

ugoさんは,ツクイグループが運営する介護付有料老人ホームでDXロボットの開発を手掛ける会社なのだそうです.そして,ツクイホールディングス特例子会社の株式会社Grasolに努める様々な障がい者の方々がugo Proを操作され,入居者様との良いコミュニケーション事例が多々見られるとのことで,大変すばらしいと思いました.

ugo Proとugo(株)の松井CEOと

ugo Proの仕様・機能詳細はこちらをご覧ください.

ugoのロボットアバターのオペレータ用画面は下記の様になっています.右にあるメニューで様々なアーム動作を生成することができます.左下画面で後ろの様子も分かります.アームでエレベータボタンを押してエレベータも利用できるのだそうです.

撮影させていただいたオペレータ用画面

その後,ツクイ(株)のイノベーション推進室の方にヒアリングをさせていただき,大変先進的な取り組みをされておられることが分かりました.もっと早く知っていれば,今年の日本ロボット学会の介護とロボティクスOSでぜひ発表していただきたかった!

ところで,ugoさんは日本機械学会の「機械の日」の取り組みのひとつとして,8月の5日(土)に東神田で次世代型アバターロボット「ugo」見学会 | 一般社団法人 日本機械学会 (jsme.or.jp) を実施されます.ugo社の事務所~開発デスク~組み立て現場など現地を体験できるプログラムであり,組み立て現場で実製品の組み立ても体験できることから、これから機械系の進路を考えられている中高生に生の開発現場を是非見ていただきたい,とのことです(機械学会担当者談).キャンセルが出てまだ申し込み可能だそうなので,ぜひ中高生の皆さんやその親御さん,急ぎご検討されてはいかがでしょうか?