今年、MASCC（国際がんサポーティブケア学会）で基調講演をした際に、セラピーロボットとしてGROOVE X社のLOVOTも紹介しました。講演前に、林社長にヒアリングをさせていただきました。
その後、林社長からLOVOTが働く介護付き有料老人ホーム「もみの樹・渋谷本町」を紹介していただき、先日ようやく訪問することができました。
この施設ではもう一年近くLOVOT一体を活用しており、スタッフにも入居者やその家族にも欠かせない存在になっているとのことでした。
通常、あるフロアの共有スペースにLOVOTを配置することが多いとのことでしたが、この日はロビーで私を出迎えてくれました。
そしてスタッフの方が、96歳のとても元気な入居者様をロビーに連れてきてくださいました。よくロビーにもいらして、LOVOTも可愛がっているとのことでしたが、この日はLOVOTが近寄ってきた時、どう接したらよいのか少し戸惑っておられる様子でした。
しかしLOVOTを抱っこした瞬間にスイッチが入り、爆発的にLOVOTを可愛いがる様子が観察できました。下記の写真では伝わらないと思いますが、まさにスイッチが入ったという感じで、その後長い間大きな声と動作でLOVOTを可愛がっておられ、私も嬉しい驚きでした。
この入居者様はとても元気なのですが、お話をしていると、同じエピソードを何度も繰り返し仰ることが分かりました。たぶんLOVOTのことも、この時は忘れておられたのでしょう。しかし、抱っこして可愛がっているうちに、「今日ははちまきしてないの？」と、このLOVOTが以前アイマスクを目でなく頭にひっかけていたことを思いだされたりもしていました。
もみの樹は国内に4館あり、全館にLOVOTがいるそうで、しかもある館にはLOVOTが２体いて、LOVOT同士のインタラクションも楽しいのだそうです。
介護付き有料老人ホームでLOVOTが活躍している様子を詳しく知ることができ、私も嬉しくなりました。改めて、林社長やもみの樹の館長やスタッフの方々に御礼申し上げます。
