介護ロボティクスの分野でアイデア→プロトタイピング→実証評価のループを早く回したい(1)
からすっかり間が空いてすみません。(^^;
1日目は(株)さわやか倶楽部から、石本取締役運営部部長を初め、介護職員、理学療法士、施設管理者など、合計7名に参加していただき、アイデアソンを開催しました。
各チームからのプレゼンテーションの後、最終的に全員で投票して4つまでアイデアを絞りました。
2日目に、HEBIロボットモジュールを使って、アイデアの具現化を進めました。制御はMatlabから。チームによってはKinectなどMatlabから制御可能なデバイスを組み合わせました。各チームとも、九工大、北九大、西工大、北九州高専の混成チームであり、外国人も半数程度、ロボティクス未学習者多数のなか、本当によく頑張りました。
3日目は4チームがプレゼンテーションを行い、(株)さわやか倶楽部から、石本取締役運営部部長以下3名の審査委員会により厳正な審査が行われました。その結果、Team SarakuraのFood Feeding Robot が優勝をしました。
このロボットは、Kinectで模擬高齢者の顔を認識し、ケーキを一切れ取り、口元にもっていき、高齢者が「食べたよ」と腕につけた筋電位センサ(myo Armband)で合図をしたら、次のケーキを取りに行く、という機能を持つものです。実際にケーキは取れませんでしたが、わずか1日で、ロボットアームを組み立てるところから始めて、ここまで完成したデモを見せてくれました。
最後に表彰式を行い、HEBI RoboticsのCEOであり、カーネギーメロン大学の教授であるHowie Choset先生のサイン入りクリスタルがTeam Sarakuraに贈られました。
九工大の戦略的研究ユニット、スマートライフケア社会創造ユニットでは、2016年度は先進的介護に関するアイデアソン、2017年度は今回紹介したように、介護ロボットに関して、アイデアソンだけでなく、ラピッドプロトタイピングまで行うことができました。今年度はいよいよ、プロトタイプの性能評価まで到達する予定です!
最後に、この取り組みを縁の下で支えていただいた我妻先生に改めてお礼を申し上げます。