介護ロボットの導入促進には多様な角度からの取り組みが必要です.
この度、厚労省介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業のリビングラボである九州工業大学スマートライフケア共創工房では、中腰姿勢における腰部負担軽減用のロボットである (株)JTEKTのJ-PASS fleairyの実証支援を対象として、画期的な取り組みを行っています。
これまで、ロボットの試用貸出制度はありましたが、各施設は、ロボット一台を1~2週間借りることしかできず、またロボットの運用も各施設に任されていました。介護ロボットの導入というのは、DXの範疇に入りますので、もっと工夫が必要です。そこで今回、
- 一施設に複数台を同時投入
- 2か月に渡る実証
- 開発企業、リビングラボ、そして施設側が密に連携
するという画期的な取り組みを、有料介護老人ホームである(株)さわやか倶楽部が運営するさわやか海響館で行っています。
この取り組みは過日、NHK北九州ニュースブリッジで報道されました.北九州 NEWS WEBで全国から一年弱見られますので,御覧ください.
また、昨日、JTEKT社の動画も公開されました。こちらは、施設側(さわやか倶楽部)の部長、実証支援する(柴田研の)学生、(さわやか海響館の)介護従事者と入居者の意見がそれぞれじっくり述べられています。
実証の完了後、いずれ何かの形で結果をとりまとめて公開できればと思います。今年も日本ロボット学会学術講演会で「介護とロボティクスOS」があり、柴田研からも少し関連する研究発表はあります。今年は昨年に増して22件もの発表が集まり、9月12日終日開催されます。