過日、三重県にある鈴鹿グリーンホームさんを見学させていただきました。
気持ちを「かたちに」、こころづかいを地域の皆様に、思いやりを地域の皆様にの中村理事長の理念の元、素晴らしい施設構築と運営をされておられました。
装着型腰部負担軽減ロボット( JTEKT J-PAS Fleariy 。以後、フレアリーと省略)を完全に使いこなして移乗や入浴の介護を行っているダブル「あかり」さんの様子もじっくり拝見することができ、お話も伺うことができ、感激しました。お二人とも、腰部負担を軽減して介護作業に集中するために、フレアリーは欠かせないそうです。脱着も20秒程度で行っておられました。
フレアリーは着実に改善を重ねており、最近の改善では、アシスト強度やモードを変更するボタンが右腰の位置に集約されました。あかりさん達は、複雑な介護作業の際に、細かく操作されていて驚きました。下記写真にて入浴介助(の模擬)を行っているベテランのあかりさんは、終日入浴介助をご担当されているそうで、ノールックで操作していますと笑顔でお話になっていました。
フレアリーは、各種補助金対象の介護ロボットです。ぜひ移乗介護用のロボットも普及が加速して欲しいと思います。
鈴鹿グリーンホームさんは、デイサービスも広々、その横にトレーニング設備も充実していました(鈴鹿グリーンホームさんで館内の写真をもっと撮影してくればよかったで・・・)。下記写真では、慣性センサを足首につけて体操を行っているシーンです。その他様々な設備がありますが、入居者様それぞれがIDタグを持っていて、全てのデータを収集されているそうです。
鈴鹿グリーンホームさんは、ホームぺージも頻繁に更新しており、私が訪問した翌日にはもうブログでそのことが報告されていました。入居者様にもご家族にも入居時に許可をとっており、視察には積極的に協力をいただくことや、表情が分かるのでお顔も公開しているということで、社会実装に向けた大変すばらしい取り組みに感心しきりでした(でも私の写真では、ついお顔は隠しましたが)。
また、R5介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業にも参加するなど、先進的な取り組みを常に心がけられていることが分かります。
※この事業には排泄支援×移乗支援カテゴリで参加されていて、指定実証機器としてはマッスルスーツ Soft-Powerを使った効果測定をされていました。
この見学にご協力いただいた服部施設長、原田生活相談員、ダブルあかりさん、またご紹介いただいたJTEKTの尾崎さん、鈴木さん、本当に有難うございました。来て良かったです。今後も鈴鹿グリーンホームのご活躍から目が離せません!
なお、能動的に電動モータを用いていない、受動的ですが安価な腰部負担軽減スーツも多く存在します。製品のラインナップにご興味のある方は、介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業の地域相談窓口にお問い合わせいただければと思います。