H.C.R.(Intenational Home Care & Rehabilitation Exhibition) は1974(昭和49)年に、厚生省(現厚生労働省)と社会福祉法人全国社会福祉協議会(全社協)の共催により「社会福祉施設の近代化機器展」として開催されてから、今回のH.C.R.2023年で記念すべき50周年を迎えたそうです。ぜひ下記の50周年記念映像をご覧ください。
全社協の歴史を紐解くと、渋沢栄一氏を初代会長として1908(明治41)年に設立された「中央慈善協会」まで遡ります。渋沢氏は社会福祉でも功績を残されていたのですね。
50周年と言えば、昨年はオムロン太陽の50周年記念をお祝いしました。いわゆる高度経済成長期の少し前から、福祉の近代化が始まったのですね。社会福祉分野での 先人・先達の皆様の長年のご尽力に改めて敬意を表します。
さて今回、掲題の出展社プレゼンテーションを開催しました。出展社プレゼンテーションでは通常、各企業や団体が個別にプレゼンテーションを行うのですが、今回は国の介護ロボ6分野で言えば移乗支援分野に該当する三社の介護ロボットとご担当者に集まっていただく大変ユニークな機会となりました。その狙いは福祉用具貸与業者様を初め多様な聴講者、介護する側もされる側も安全・安心な移乗支援を行うための介護ロボットの普及にご協力いただくため、それぞれのロボットの導入や運用を考えるときの、
- 適応する被介護者像
- 導入のコツ
- 運用の注意点
を三種のロボットの特性を比較しながらお伝えすることでした。
なお、ジェイテクトのJ-PAS fleairyは移乗支援分野に含まれますが、介護業務でオムツ交換、ベッドメーキング、入浴介助など多様な業務の際の中腰姿勢の腰部負担軽減を行うロボットであることは補足しておきます。
私は企画と講演、およびパネルディスカッションの司会を担当しました。
講演中には、それぞれのロボットのデモンストレーションも行なわれました。
講演やパネルの際中、熱心にメモを取られる聴講者も多く、またかなり具体的な質問もしていただくことができました。介護ロボットの普及に今後大きく貢献していただける業者様も複数おられたと思います。出展社プレゼンテーションは一時間しか割り当てがないですし、聴講者も広い会場の多数の展示を見たいだろうと拝察しますが、パネラーのためにも、聴講者のためにも、もう少し時間があればさらに良かったな、と思いました。
なお、出展社プレゼンテーションのアーカイブは、こちらでいずれ公開されるそうです。ぜひH.C.R.Web展示にご登録の上、アーカイブをご覧いただければ幸いです。
最後になりましたが、本企画にご協力いただいたジェイテクト&豊通オールライフ、マッスル、FUJIの皆様、柴田研の学生、また会場に足をお運びいただいた聴講者の皆様に改めて感謝申し上げます。