柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

オープンキャンパス2022は盛況

今日は3年ぶりオープンキャンパスを開催できました!

博士前期課程の学生以下はリアルオープンキャンパス未体験ということをすっかり忘れて、今週慌てて指示を出しましたが、皆良く頑張ってくれました!どうも有難う!

まだコロナが終息していない現状で、見学者はどのくらい来てくれるのだろこう、と少しドキドキしていましたが、概ねコロナ前に近い数の学生さんが来てくれたと思います。みんな大変真剣に話を聞いてくれましたし、活発に質問もする様子も良く見ました。

コロナ前に比べて、一般の方がほとんどいらっしゃってなかったです。今年は混雑するのはまだ避けた方が良い年でしたが、来年は状況を見て、自治会や市民センターなどに広報をお願いしようと思いました。

 

ところで私が、介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業のリビングラボとして預かっており、ラボ検証だけでなく、介護施設でも終日使ってもらう実証も進めている、 (株)ジェイテクトのフレアリーオープンキャンパス時間中ずっと装着してみました! およそ6時間装着したままで、キャンパスの受付ブース、柴田研実験室、隣の建物にあるスマートライフケア共創工房、の3か所を主に巡回しながら、時に営業員、時に説明員をこなしました。介護施設実証の評判通り、重く感じず、様々な作業の邪魔にはならず、適切に腰部負担を軽減してくれることを、身をもって体験することができました。そして、装着時にフル充電されていたバッテリーは、6時間後の脱着時にもほとんど減っていなくて驚きました!

(株)ジェイテクトのフレアリーをずっと装着

 

九工大着任後ラボ運営に加えて行った新たな種まきと育成

2014年1月に九工大に着任して、今年で9年目となります。着任以来、ラボ運営・研究活動に加えて、下記の様な新たな種まきと育成をしてきました。

なお、勿論それぞれ、様々な関係者のサポートを受けて実現したものです。改めて関係各位に御礼申し上げます。


授業科目の新設

 とにかく、外部講師に刺激をいただきたいという想いで新設しました。

・生命体工学セミナー(外部講師を招聘する共通科目)
・AARセミナー(ロボティクスに関する国内外の外部講師を招聘する共通科目)
enPiT-Pro 介護IoT演習
 これは文科省プロジェクトで提供している演習で、九工大の科目ではありませんが、介護情報処理士を育てる取り組みの試行と思って実施してきました。enPiT-Proは継続しますが、別途新たな展開があるかもしれません。

     

国際化

・国費留学生優先配置プログラム(先進的支援ロボティクス)に申請して採択。現在まで順調に運営している。
・大学間交流協定締結
 IIT Delhi、IIT Kanpur、Ateneo De Manila Univ、メキシコTecNMとの大学間および部局間交流協定

・多数の留学生・インターンシップ生の受け入れ

 

先進的介護の推進

北九州市国家戦略特区ワーキンググループメンバとして、市の先進的介護システム推進室と連携しました。

スマートライフケア社会創造ユニット設立(九工大研究戦略ユニット)
 -> R4年4月から、ケアXDXセンター(九工大重点プロジェクトセンター)へと昇華しました(副センター長)。

スマートライフケア共創工房設立
  -> 地域イノベーションエコシステム形成プログラムでも活躍した

 -> R2年度から厚労省介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業の全国拠点の一つとしても活発に活動しています。

日本ロボット学会 介護ロボット研究専門委員会設立(委員長)

 

企業共同・連携
企業との新しい関係構築に取り組みました。

・FAIS 冠奨学金
 オムロン(株)、Honda Research Insitute JP

・2015年トヨタ HSR開発コミュニティ公募に採択された(10機関のうちの1機関)
    --> Hibikino-Musashi@Homeの快進撃に繋がりました。

 

小倉での学会全国大会実施
全国の脳やロボットの研究者の皆さんに、北九州を知ってもらう機会となりました。
・JNNS2017(大会長)


・Robomech2018 (実行委員長)

展示

柴田研や九工大を全国や西日本に知ってもらえる機会になったと思います。

・国際ロボット展(IREX)2017, 2019, 2022 に着衣介助ロボットシステムを進化させながら出展しました。毎回マスメディアに大きく報道していただいています。

・西日本福祉機器展に 2018, 2021 に出展

学研都市内交流

・ひびきの金曜懇親会(当初は金曜酒場)
 初めて数年はたくさんの先生の協力を得て毎月実施していました。
 その後、クォーター制度に落ち着きました。近年では企業様にスポンサーについていただくなど、順調に発展した素晴らしい取り組みだったのに、コロナで封印しており本当に残念です!

 

社会・地域貢献
・R3年度4月から九工大学生プロジェクト「すぐ創る課」が発足(指導教員)

 

これからも必要ならどんどん新しいことに取り組んでいきます!

今週末はオープンキャンパスで会いましょう!

いよいよ今週土曜日は対面でのオープンキャンパスです!
私も学生も待っています、ぜひ会いに来てくださいね! 一般の方も大歓迎!

オープンキャンパスのページはこちら

 

スペースLABOで柴田研の展示を見たご家族の皆さんも、ぜひ会いに来てください。

こんなロボット達や

スマートライフケア共創工房も、皆さんをお待ちしています!

youtu.be

未来がここにあります!!!

 

進化し続けるグリーンパーク

シバタ研調べで大芝生広場の面積は国内有数の北九州市の名所の一つ、グリーンパークは進化し続けています。しかも今日はフリーマーケットやバンビーノのライブが重なり、駐車場は軒並み満車!

バンビーノのライブ

臨時駐車場を次々オープンしてくれたので、なんとか駐車できたのでした(しかも幸運なことに通常あり得ない良い場所でした)。


世界最長の記録を持つブランコに行ってみたら、内部の花壇がとても美しいことに! 昨年の夏はひまわりだったけど、今年の夏はどうなるのだろう!?

世界最長の記録を持つブランコで遊びながら美しい花々が楽しめる

グリーンパークには、2019年からブランコ、アミーゴ(西日本初の空中冒険遊具)、化石の谷(ボルダリング)、でこぼこ広場など、にょきにょきの森など、子ども向けの新しい施設が次々とオープンしてきました。そして、この度、広い砂場ゾーンがオープンしていました。

新設された砂場

その他にもローズガーデン、熱帯生態園(大人350円)、冒険の森、カンガルー広場、ポニー広場などなど、まだまだグリーンパークには見どころが一杯! こんな巨大な魅力的な公園(入場料は大人150円、たまに無料って、ほとんど無料と一緒でしょ)が近くにあって、本当に幸せだな~と思います。

hibikinadagp.org

北九州市の新名所爆誕!

4月28日に北九州市の新名所が爆誕しました!

その名は「スペースLABO」! 同時にオープンした西日本最大級のアウトレット「ジ・アウトレット」と同じ敷地にあります。ジ・アウトレットも凄いけど、スペースLABOも素晴らしかった!

1Fには市内大学紹介ブースがあって、九工大ブースには柴田研も展示を出しています(2~3か月で入れ替えの予定と聞いています)。ぜひ見てくださいね!

2Fがメインの体験ゾーン。3Fにはでっかい宇宙船やエンジンなどが置いてあります。子どもたちは勿論、大人だって楽しく勉強になるコンテンツがたくさん!
60分では満喫できないので、2回~3回は行かないといけないと思います。

そして夏の企画展はなんと「はたらく細胞

 

3Fにはさらにドーム径30m、250名収容の国内最大級のプラネタリウムがあるのです!!! ゆったりした座席で、迫力満点の宇宙の旅を楽しむことができました! 5月6日から早速次のコンテンツが始まります!

プラネタリウムのパノラマ写真

こりゃあもう、年間パス買うしかないですね!しかも安過ぎでは(大人3,000円、子ども1,200円、しかも驚きのプラネタリウム1日1回OK)。

周囲にはこれまた素晴らしいいのちの旅博物館もあるし、こりゃあ東田に通う頻度が上がりそうです!

令和3年度介護ロボットプラットフォームおよびニーズシーズマッチング支援事業

私もリビングラボ(スマートライフケア共創工房)の代表を務めた令和3年度介護ロボットプラットフォーム事業(略してPF事業)の報告書が公開されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000928386.pdf

スマートライフケア共創工房は全国の開発企業から多数の相談依頼をうけ、年間を通じて活発に対応してきました。一つの事例がp.88に掲載されています。

九州工業大学スマートライフケア共創工房の対応事例

また、私もマッチング委員を務めた令和3年度ニーズシーズマッチング支援事業についても、別冊として報告書が公開されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000928387.pdf

 

今年度もPF事業は実施されます!
介護ロボットイノベーションを加速するため、スマートライフケア共創工房では今年も多数の開発企業の相談をお待ちしています! また、介護施設からの相談も承ります。お気軽に下記よりご連絡ください。

連絡先 TEL:093-603-7738
MAIL:slc3lab@brain.kyutech.ac.jp

 

令和3年度 介護現場におけるテクノロジーの実態調査研究事業

私も構成員を務めた、掲題の事業について、事業報告書と、介護現場で活用されるテクノロジー便覧が公開されました。事業目的は次の様です。

日本の高齢化は、世界に例を見ない速度で進行しており、介護人材の不足が大きな課題となっている。介護分野の人材を確保する一方で、限られたマンパワーを有効に活用する解決策の一つとして、高齢者の自立支援を促進し、質の高い介護を実現するためのロボット・センサー等の製品(以下、介護テクノロジーとする)の活用が期待されている。現在、テクノロジーの介護現場における利用は、様々な分野で様々な主体により取り組
まれており、今後さらに介護テクノロジーの活用を推進するためには、介護現場への介護テクノロジーの周知や介護現場のニーズをふまえた介護ロボットの開発が重要である。そこで本事業では、以下の3点を目的として事業を実施した。
① 介護テクノロジー市場に対する企業の参入動向および参入検討のために企業が必要とする情報等を把握すること。
② 開発企業のニーズと介護ロボット開発における課題について体系的に整理すること。
③ 介護現場がテクノロジーの導入活用を検討する際の参考となるよう、現在国内で活用される介護テクノロジーの製品展開の状況をとりまとめること。

 

■事業報告書

https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r03_add16jigyohokokusho.pdf

 

■介護現場で活用されるテクノロジー便覧

https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r03_add16_02jigyohokokusho.pdf

便覧には102もの製品が紹介され、動画リンクも貼られていてとても分かりやすいです。ぜひニーズのある方は欲しい製品を探してみてください!
下記、一例です。

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便覧の内容例