柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog)

九州工業大学大学院生命体工学研究科の柴田智広教授の公式ブログです (Official Blog of Prof. Shibata)

ひびきの小学校6年生全員が九工大若松キャンパスのロボット達を見学・体験しました

 昨年初めて,北九州学術研究都市に隣接した創立6周年のひびきの小学校と連携し、Hibikino-Musashi@Homeの顧問である田向教授の全面的な協力も得て、ひびきの小学校6年生(合計約190名)を対象にした大規模な体験見学会を4日間にわけて実施しました。

 今年もまたこの小大連携を実施しましたが,
今年の6年生は何と8クラス!
合計約250名を8日間に分け,九工大若松キャンパスでお片付けロボット(Hibikino-Musashi@Homeが対応)と、北九州学研都市内にあるスマートライフケア共創工房を見学してもらいました.スマートライフケア共創工房では,着るモーションキャプチャや,腰部負担軽減のためのウェアラブルロボット(JTEKT社 J-PAS Fleairy)や,二本の腕で優しく移乗介助を行うロボット(マッスル社 SASUKE),また柴田研究室で開発中の歩行アシスト装置や,障がい者のものづくりを支援するAIロボットシステムなどを見学・体験してもらいました.子供たちは時折歓声を上げながら,熱心に見学・体験・質問をしていました.

見学・体験やNHK北九州による取材の様子

Hibikino-Musashi@Homeによるお片付けロボットの見学

 その様子は、NHK福岡およびNHK北九州で報道されました。

 この小大連携活動は,次年度以降も継続予定です.若松キャンパス内,また学研都市内の他大学の研究室にも協力の輪を広げていければと思っています.
 最後に,ひびきの小の校長先生・教頭先生や引率の先生方、また今回の大規模な連携イベントを見事に支えてくれた柴田研や田向研のメンバーの皆さんに心から感謝申し上げます.

佐賀県議会文教厚生常任委員会ご一行がスマートライフケア共創工房を視察

 先日,佐賀県議会文教厚生常任委員会ご一行が,「介護ロボット普及の取り組み」をテーマに,北九州学術研究都市内にある九工大スマートライフケア共創工房を視察されました.

 まず国や厚労省リビングラボの取り組み,今後の課題などに関する私のレクチャーを聴講していただき,続いて企業の介護ロボットや,柴田研で研究開発中の介護ロボットの見学や体験をしていただきました.大変熱心に聴講や見学体験をしていただき,様々なご質問をいただきました.

e-skin (Xenoma社)SASUKE(マッスル社)のデモを行いました

SASUKE(マッスル社)の体験デモの様子

柴田研で開発中の Smart Walker の体験の様子


 佐賀県の高齢化率は2020年の国勢調査では30.6%と高水準で(ちなみに北九州市 31.7%とさらに高い),生産年齢人口は鳥栖市でのみ増加している状況です(詳しくはこちら).いずれ介護生産性向上総合相談センターを立ち上げられると思います.スマートライフケア共創工房はこれまで,北九州は勿論,大分県や鹿児島県の地域相談窓口,また山口県とも連携してきました.今回の視察を契機に,佐賀県ともぜひ連携して,オール九州・山口で,介護ロボットなどテクノロジーとコミュニティ創造を武器に超高齢社会課題に立ち向かってければと思います.

ご一行とデモ対応してくれた学生と記念撮影

最後に,今回もデモに対応してくれた学生達に感謝します.

令和6年度「ロボット介護機器開発等推進事業(開発補助・海外展開)」に係る公募が始まりました!

本日1/26(金)より3/19(火)正午まで,令和6年度(2024年度)「ロボット介護機器開発等推進事業(開発補助・海外展開)」に係る公募が行われます.詳細はAMEDウェブページ を御確認ください.

www.amed.go.jp締切: 3月19日(火) 【正午】
応募資格者:
 企業(中小企業、大企業および技術研究組合)または企業を代表機関とするチーム

 また厚生労働省が実施する「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」事業 と連携し、当該事業のリビングラボネットワークを活用した製品評価・効果検証や,介護施設等(実証フィールド)における実証を推奨,開発期間中においても積極的な連携を視野に入れた提案を推奨するとのこと.

www.kaigo-pf.com

公募内容:
 介護現場における大きな課題解決につながる新しいロボット介護機器の開発を支援することで,介護現場の生産性向上や介護の質の向上,自立支援等による高齢者の生活の質の維持・向上を図ることを目指す.
 対象となるロボット介護機器・システムは,ロボット技術(検知技術、判断技術、駆動技術)を適用した介護機器・システムです.従来の介護・支援方法や,他種類の機器・福祉用具等を用いた介護オペレーションと比較して優位であり,より介護現場の改善に資する機器の開発であることを重視.本公募では経済産業省厚生労働省が定める「ロボット技術の介護利用における重点分野」を対象とする.

先進ものづくり企業を知る!企業特別体験会受入企業 留学生採用状況について (2024.1.25)

皆さん,北九州のイメージは成人式しかないかもしれませんが,魅力がいろいろある都市ですので,私のブログでもいろいろと情報発信しています.
Kitakyushu カテゴリーの記事一覧 - 柴田教授のひびきの放送局 (Prof. Shibata's Blog) (hatenablog.com)

 

UターンやIターンの受入れにも勿論熱心で,北九州商工会議所が,先進ものづくり企業を知る!企業特別体験会というのを昨年から実施しており,今年は更にパワーアップしています.
先進ものづくり企業を知ろう!企業特別体験会のご案内 | 商工会議所からのお知らせ | 北九州商工会議所 (kitakyushucci.or.jp)

 

今日は,企業特別体験会受入企業の留学生採用状況を,商工会議所からいただいたので公開します.日本語検定がN2でもOKな企業もあります.ぜひこういった企業をこれからも見つけていきたいと思いますし,市内にいるたくさんの留学生に市内で就職してもらえればいいな,と思います.

 

北九州商工会議所よりいただいた情報

 

 

 

濃い情報が一気に得られる介護現場における生産性向上推進フォーラム

厚生労働省が,介護現場における生産性向上の取組を更に普及し、生産性向上の取組に対する気運の醸成を図る目的で、 介護分野の生産性向上に関わる全ての自治体職員及び介護サービス事業所の職員等を主な対象として,全国3か所でフォーラムをハイブリッド形式で開催するそうです.無料です.
①仙台:令和6年2月 14 日(水)、②神戸:令和6年2月 27 日(火)、③東京:令和6年3月 5 日(火).

  • 厚労省による施策動向の紹介
  • 「介護職員の働きやすい職場環境づくり総理大臣・厚生労働大臣表彰」を受賞した介護事業所の講演,
  • 生産性向上の取組を行う介護事業所による取組紹介
  • 都道府県による生産性向上の取組に関する支援事業の紹介
  • 生産性向上の取組を実施するためのポイント解説、
  • 生産性向上の一助となる介護ロボット・ICTの紹介
    等があるそうで,濃い情報が一気に得られる場ですね!

 

令和5年度補正予算「介護サービス事業者の生産性向上や協働化等を通じた職場改善事業」と「介護ロボット開発等加速化事業」を使って介護ロボットイノベーションを加速!

厚生労働省から,令和5年度の補正予算案の主要施策集が公開されています.

23hosei_20231110_01.pdf (mhlw.go.jp)

特に,介護施設に対する介護ロボットの普及を加速できる施策が下記にあります.千載一遇のチャンスと言っても過言ではありません.ざひこれらの補助金を活用して,一気に普及が進むことを期待しています!

p.5 介護サービス事業者の生産性向上や協働化等を通じた職場改善事業

p.6 介護ロボット開発等加速化事業

 

北九州市には歴史的建築物がいろいろ

北九州市には名建築物がいろいろあるので,もっと海外の方にも知って欲しいですね.そもそも市民も案外知らないかもしれません(汗).

私も建築に詳しいわけではないので,超有名どころとして,ここでは辰野金吾氏と磯崎新氏の建築物を挙げておきます.

辰野金吾についてはこちらが読みやすいかと思います.

北九州市内にある辰野金吾氏の建築物は下記があります.

九工大の前身である明治専門学校の本館も辰野金吾氏の建築物だったのですが,取り壊されてしまって,今では正門詰所しか残っていません.とても残念です.

空襲で焼失した,日本銀行西部視点については,ほとんどネット上で写真が見つかりませんでした.

 

次に,磯崎新氏についてはこちらが興味深いです.

北九州市内にある磯崎新氏の建築物については,とても良いぺージがあります.

JNNS2017やRobomech2018の会場の一部であった北九州国際会議場磯崎新氏の建築物なんですよ!