スマートライフケア共創工房の場所はこちらです。
情報技術高度化センター前には,障がい者用駐車場が2か所,一般車両用が2か所あります.駐車をご希望の際には,予めご連絡ください.
Garmin Health Awards 2022では、柴田研と井上研の共同研究内容に関する発表(Victorino君が遠隔で発表)がヘルスケア部門でWinnerとなり大変嬉しかったです。
昨年は会場のローマには行けなかったので残念だったのですが、今年は光栄なことに Garmin Health Awards 2023のジャッジに選ばれて、シンガポールに行ってきました。
会場は空港に隣接する巨大ショッピングモールの最上階。
今年は、HEALTH CARE & RESEARCH、INSURANCE & EMPLOYEE HEALTH、FITNESS & WELLNESSの3部門が立てられました。各部門3組のファイナリストが発表しJudgement Panelによる質疑応答になります。3組の発表終了後、Panelが集まって短時間にWinnerを選びます。どれも素晴らしい発表なので、Winnerを決めるのには苦渋の決断を迫られました。
なんでこんなひそひそ話みたいになってるかというと、ジャッジの間、すごい音楽が鳴っているし、他の部屋に移動する時間もないからですw
そして各部門のWinnerは・・・ Garminのサイトでの正式な発表を待ちましょう!
本日、折尾駅まちづくり記念館で開催された「ビブリオバトル IN 折尾駅まちづくり記念館 2023 秋」に参加しました。
ビブリオバトル 考案者の、立命館大学の谷口先生とは、私がけいんはんな学研都市で社会的知能発生学研究会を運営しているときに招待講演をしてもらってからの知り合いです。当時谷口先生がビブリオバトルを考案するとは、そして今頃になって自分がビブリオバトルに出場するとは思いもよりませんでした😁
今回、私が顧問を務めるすぐ創る課と時折コラボしていただいている九州女子大の「びぶりこっと」が定期的に実施しているビブリオバトルということで、顧問の 矢崎 美香先生にお誘いいただいたので、初めて挑戦してみることにしました。
まず谷口先生監修の漫画本を購入してみましたが、漫画の方は青春過ぎていまいち入りこめませんでしたが(苦笑)、最後のビブリオバトル基礎知識とQ&Aのところはとても参考になりました。
どの本を紹介しようか迷ったのですが、介護の現場から見出されるウェルビーイングに関して私が大きく心を動かされた書籍「絵空事ではないウェルビーイング作り方」を選択しました。
5人のバトラーのうち、何と私が紹介した本がチャンプ本に選ばれ、折尾まちづくり記念館の片山館長から賞状をいただきました 是非多くの方にこの書籍を読んでもらい、介護が奥深いものであることや、ウェルビーイングの作り方を感じて共有していただきたいです。
なお、私には賞状だけでなく、聴講者からのポジティブ限定の感想メモもたくさんいただき、とても嬉しくなりました。さすが歴史も長いビブリオバトル、よく考えられているな、と感心しきりでした。
この度は大変貴重な体験をさせていただきました。聴講と投票をいただいた市民の皆様、また運営をされた九州女子大の矢崎先生やびぶりこっとの皆様にも感謝申し上げます 今度は学生に出てもらいたいものです。
先日,経産省の医療・福祉機器産業室から南須原室長補佐、平井様、また同省九経局からヘルスケア・バイオ産業課村中係長様が、スマートライフケア共創工房にご来訪されました。
柴田研の着衣介助ロボットを体験してもらった後、スマートライフケア共創工房をじっくりとご見学いただきながら、介護ロボットの開発や普及について、質疑応答や大変貴重な情報・意見交換をさせていただきました。
2013年に始まった政府による介護ロボットの開発と普及の事業は、もともと経産省が主に開発担当、厚労省が主に普及担当という体制でした。スマートライフケア共創工房がリビングラボを務める厚労省の「介護ロボットの開発・普及・実証のプラットフォーム事業(R2年度~)」の会合にも、二省のシナジー効果を発揮すべく、近年、オブザーバーとして南須原様や平井様など経産省の方も出席されています。今回、南須原様とは久々にリアルでお会いすることができて大変嬉しかったです。
10年前ではWiFiすらほとんど使われていなかった介護施設ですが、WiFiを使うインカムや見守り機器が普及期に入ったと言ってよいと思います。介護人材不足が顕著になり、施設の倒産も急増しています。入浴介助や移乗介助のロボットもじわりと導入・運用が進んでいます。政府も開発企業も尽力してします。これから見守り機器以外の介護ロボットの普及が進むものと強く期待していますし、各リビングラボも引き続き開発・実証・普及の支援を頑張っていきます。
最後になりましたが、遠方からご来訪いただいた皆様、また見学対応してくれた柴田研の学生の皆さんに改めて感謝を申し上げます。
私が博士号取得後、JST ERATO川人学習動態脳プロジェクトの研究者になった頃に、母がパーキンソン病に罹患したため、奈良に呼び寄せ同居を開始しました。今よりパーキンソン病に関する情報を入手するのが遥かに困難でしたが、まず、ドーンセンターで開催された全国パーキンソン病友の会(JPDA)大阪支部の会合に参加してとても救われました。
※昨年、すぐ創る課で出展したニーズ・シーズマッチング交流会の大阪会場(OMMビル)からドーンセンターはすぐと分かり、感慨深かったです。
それから随分時が立ってから、JPDA奈良支部もでき、病状が進行してきた母と、時折イベントに参加させていただきました。2010年にマイクロソフト社のKinect(version 1)が日本で手に入るようになり、2012年には理事を務めたNPO法人アゴラ音楽クラブの学術研究にも応用しました。
その後2013年頃に、JPDA奈良支部の方に、パーキンソン病に対する理学療法を専門とする畿央大学の岡田先生に引き合わせていただき、当時NAISTの船谷博士や為井博士と共にKinectを用いたパーキンソン病の在宅姿勢リハビリテーションシステムを構築し、ケーススタディの論文
Okada, T., Shibata, T., Tamei, T., et al.
In-Home Posture Evaluation and Visual Feedback Training to Improve Posture with a Kinect-Based System in Parkinson’s Disease
Journal of Novel Physiotherapies, 2014, 4(5), 232, 7 pages
を出版することができました。そして、奈良支部の「まほろば」通信や、全国版会報に成果を情報発信をすることができました。
岡田洋平・柴田智広, パーキンソン病の在宅リハビリテーションのための新しいシステムの有用性について, 全国パーキンソン病友の会会報140, 46-49,2015
図1で示したアプリMedictomeは、市立奈良病院やJPDA奈良支部の幹部の方々に試用していただきながら、現在ではPreferred Roboticsで活躍する近藤博士やMetaで活躍するNgeo博士がNAISTの学生だった時に開発してもらいました。当時このようなシステムを実用化できないか、素人なりにいろいろと動いてみましたが、社会実装は一筋縄ではいかないということを学んで終わりました。しかし、その時の様々な社会経験は、今確かに役立っています。
2023年の現在、画像ベースのトレーニングに関する様々なアプリケーション製品があることはとても素晴らしく、そして感慨深いです。厚労省のリビングラボとして「スマートライフケア共創工房」で支援しているKinectを使った自立支援・モーショントレーニングシステムであるTANOも進化し続けており、国内外の施設への普及が加速することを期待しています。
H.C.R.(Intenational Home Care & Rehabilitation Exhibition) は1974(昭和49)年に、厚生省(現厚生労働省)と社会福祉法人全国社会福祉協議会(全社協)の共催により「社会福祉施設の近代化機器展」として開催されてから、今回のH.C.R.2023年で記念すべき50周年を迎えたそうです。ぜひ下記の50周年記念映像をご覧ください。
全社協の歴史を紐解くと、渋沢栄一氏を初代会長として1908(明治41)年に設立された「中央慈善協会」まで遡ります。渋沢氏は社会福祉でも功績を残されていたのですね。
50周年と言えば、昨年はオムロン太陽の50周年記念をお祝いしました。いわゆる高度経済成長期の少し前から、福祉の近代化が始まったのですね。社会福祉分野での 先人・先達の皆様の長年のご尽力に改めて敬意を表します。
さて今回、掲題の出展社プレゼンテーションを開催しました。出展社プレゼンテーションでは通常、各企業や団体が個別にプレゼンテーションを行うのですが、今回は国の介護ロボ6分野で言えば移乗支援分野に該当する三社の介護ロボットとご担当者に集まっていただく大変ユニークな機会となりました。その狙いは福祉用具貸与業者様を初め多様な聴講者、介護する側もされる側も安全・安心な移乗支援を行うための介護ロボットの普及にご協力いただくため、それぞれのロボットの導入や運用を考えるときの、
を三種のロボットの特性を比較しながらお伝えすることでした。
なお、ジェイテクトのJ-PAS fleairyは移乗支援分野に含まれますが、介護業務でオムツ交換、ベッドメーキング、入浴介助など多様な業務の際の中腰姿勢の腰部負担軽減を行うロボットであることは補足しておきます。
私は企画と講演、およびパネルディスカッションの司会を担当しました。
講演中には、それぞれのロボットのデモンストレーションも行なわれました。
講演やパネルの際中、熱心にメモを取られる聴講者も多く、またかなり具体的な質問もしていただくことができました。介護ロボットの普及に今後大きく貢献していただける業者様も複数おられたと思います。出展社プレゼンテーションは一時間しか割り当てがないですし、聴講者も広い会場の多数の展示を見たいだろうと拝察しますが、パネラーのためにも、聴講者のためにも、もう少し時間があればさらに良かったな、と思いました。
なお、出展社プレゼンテーションのアーカイブは、こちらでいずれ公開されるそうです。ぜひH.C.R.Web展示にご登録の上、アーカイブをご覧いただければ幸いです。
最後になりましたが、本企画にご協力いただいたジェイテクト&豊通オールライフ、マッスル、FUJIの皆様、柴田研の学生、また会場に足をお運びいただいた聴講者の皆様に改めて感謝申し上げます。